芸能人を騙るサクラを使って,利用料を騙し取っていた出会い系サイトの経営者が逮捕されました。
数年前から同様の被害が報告され,「サクラサイト商法」などと呼ばれて,国民生活センターなどで報告・注意喚起されていました。
詐欺の内容としては,芸能人を自称するサクラとメールのやりとりを重ね,その利用料金(メール交換のたびに課金される)を騙し取るものです。
有名人が自分にだけ悩みを打ち明けてくれる,といった高揚感でメールのやりとりを重ね,高額の利用料金(前払いのポイント制が多い)を支払ってしまうようです。
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同様の事件で,以前にも摘発例はありました。
サクラが実刑判決を受けたこともあります。
民事でも,サクラによる被害を詐欺と認めて利用料の返還など約600万円の損害賠償支払いを命じた裁判例があります(さいたま地裁平成23年8月8日判決)。
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この他にも, 対戦型ゲームへの招待(内容はポイント購入額を競うというもの)といった,広く「劇場型」といえる詐欺手法も報告されています。
対策としては,まずは,面識のない人からのメールなどには,安易に反応しないことが重要です。