2013/10/12

弁護士の業務管理方法



日々の業務を捌いていくなかで、他の弁護士はどんな風に業務を管理しているのかが気になってました。

自分の方法を考え直すためもあって、仕事のたびに他の人のやり方をチラ見し続けていました。

観察と試行錯誤の結果,流れ着いた今のやり方を備忘録がわりに記録します。

1 日程の管理


一番多いのは、紙の手帳を使う人でしょう。
おそらく、毎年生協でくれる「弁護士日誌」が最大派閥で、もう少し厚手または二分冊の「訟廷日誌」も人気です。私は訟廷日誌派でした。

電子派も結構いて,特に大規模事務所がBlackBerryを導入していたため,小さなキーボード付の筐体を持った人を見かけました。

最近はスマホを使っている人も多いです。法廷でもスマホ派をよく見かけます。

2 進行管理

(1)法廷では紙は必須か

当たり前ですが、日程だけでは仕事の管理はできません。
案件ごとのメモ、todoなど,全体の進行管理はどうしているのでしょうか。

ここでも紙ベースで管理する派が多いように思います。
システム手帳だったり、各案件資料のバインダーにメモを綴じこむ派が多いようです。
速記性が高いので、法廷でのやり取りの記録には紙にメモをせざるを得ない気がします。
たまに,タブレット(時にパソコン)でメモを入力している方もみますが,私にはタイピングスピード的に厳しいです。

ちなみに裁判所では録音が禁止されています。


(2)紙のメモからグループウェア等に転記

私は、現場では紙にメモをして、帰ってから事務所のグループウェアに改めて入力してました。
手帳のカレンダーに書いた予定も,同じく帰ってからパソコンでグループウェアに入力していました。

業務管理にグループウェアを使う(というか事務所で導入している)人もチラホラいるようです。
サイボウズとか、護(「まもる」は知る人ぞ知る、法律事務所専用のグループウェア)なんかのようです。ほかにいくつもあると思います。

3 カレンダー(手帳)電子化とtodoやメモのシンプルな案件毎管理

以上の業務の流れから,私の場合は,まず手帳に記入している予定(カレンダー)を電子化(初めからiPhoneで入力)したいと思いました。
当時使っていたグループウェアには,モバイルから入力する機能が無かったので(その後,機能が追加されちゃいましたけど)。

また,作った書類データなども取り込んで一括管理するような大規模グループウェアではなく,シンプルな案件ごとのタスク管理をしたいとも思っていました。

上記目的を目指して試行錯誤していたところ,OmniFocusとStaccal(iCal)でとりあえず満足できる状態になりました。

次回はなぜOmniFocusとStaccal(iCal)に落ち着いたのか書いてみたいと思います。