2013/10/21

「Office2」でiPhone・iPadからOfficeファイルを編集



iPhone5Sに機種変していろんな動作が軽快になったので,box等のストレージサービスに入れてあるWordファイルをモバイルから直接いじりたいなと思い,試してみました。

1 「Quickoffice」は日本語入力で落ちる


利用規約にいろいろあるらしいですが,とりあえず,Googleドライブのファイルを編集できるという「Quickoffice」をインストールしてみました。

アプリもタダですし。

しかし,このアプリは,現時点でiOS7の日本語入力に対応していませんでした。
というか,日本語キーボードから入力したとたんに落ちてしまい,自分が思うような使用はできませんでした(英語しか使わなければOKっぽい)。

なお,英語キーボードだけ使ってなんとかインストールはできたのですが,利用する際に日本語キーボード使った時点で落ちるので,苦労してインストールする意味はありませんでした。

ちなみに,インストール失敗時に噂のブルースクリーンを拝みました。

2 Office2でWordファイル編集はいいかんじ


さて,どうしたものかと色々物色していると,Office2というアプリ(有料)は動きそうな気配です。

storeの辛いレビューが気になったものの,とりあえず無料版のplus(保存ができない。保存のためにはアプリ内購入する必要あり)を入れてみました。
なお,iPad版は無料アプリはありません。

インストール問題無し,メニューも日本語,Googleドライブ,boxなどにあるWordファイルも問題なく開けましたので,アドオン購入し保存も確認。

ちょっと体裁が崩れて表示されますが,上書き保存しても特に問題無しでした。
自分の場合は,ほとんどWordファイル(しかも文字のみ)しか使わないのでこれで十分そうです。

ローカル(iPhone・iPad内)にもファイルを保存できるみたいですが,クラウドのファイルしか利用してません。

ちょっと驚いたのは,ストレージサービスにあるファイルの移動(整理)ができること。
box純正アプリでもできない(みたいな)ので,どうしようかなぁと思っていたのですが,これは便利でした。

3 ストレージサービスをどうするか


メインで使うストレージサービスですが,今のところboxに落ち着いています。

理由はこんな感じです。

  1. そこそこの速度がある
  2. 老舗なので,いろんなアプリが対応している
  3. Macのファインダー上でフォルダのように見えるbox syncがある
  4. WebDAVなので,iWorksアプリから編集可能(このHPを参考にしました)
  5. Dropboxは招待された共有フォルダが多く,間違って保存した時のダメージが大きい
実は5が大きかったりして。注意すればいいだけなんですけど。


2013/10/16

OmniFocusとStaccal(iCal)で仕事を管理


前回は,自分から見た,他の弁護士の仕事管理の方法と,自分がやりたい方法がOmniFocusとStaccal(iCal)でどうやら出来ていると書かせてもらいました。

自分がやりたかったのは,一つは,手帳に記入している予定(カレンダー)を電子化(初めからiPhoneで入力)すること。

もう一つは,(大規模なグループウェアではなく)シンプルな案件ごとのタスク管理をしたいというものです。

以下,使ってみたソフト,使ってみて分かった感想などを書いてみます。

1 全体を統合するグループウェア

作った書類データなども取り込んで一括管理グループウェアはたしかに便利なので,私もはじめはDayliteにようなオールインワンなグループウェアを試しました。

Dayliteは中小企業程度の規模を対象にしており,デフォルトのテンプレートにLaw officeが入っているなど,システムと法律業務の親和性は高く感じました。

あと,Mac専用ソフトでデザインもかっこいいんですよね。

しかし,デメリットもありました。


まず,日本語化されていないこと。
Dayliteはデータ自体は日本語OKでしたが,ソフトの画面自体は全て英語表記です。
私では,メニューの意味を知ることにも大変な労力を使いました。

また,日本のユーザがほぼいないのか,web上にも日本語の情報が全くありません。

モバイルでの利用についても,Dayliteは当時(試したのは2,3年前),サーバ・クライアント型システムでモバイルとの連携もできたのですが,自前でサーバを用意して公開する必要があり(少なくともありそうだった),手間がかかるなぁという印象でした。

その後,通信環境が高速になるにつれて,メンテに時間を要する自前サーバ型にメリットを感じなくなっていきました。

悪戦苦闘するうちに,OSアップデートで起動不可能になり(数ヶ月後に解消),これも自前のパソコンで構築するシステムの痛いところだなぁと思ったり。

2 案件ごとの管理ができるOmniFocus


Dayliteの挫折から、全て自前で用意するオールインワンなシステムではなく,クラウドベースで複数のソフトを使い分ける方向に転換しました。

いくつのソフトに分業するかを考えたところ,業務を管理するには、作業管理と日程管理(カレンダー)の二種類に最低限分かれると考えました。

作業管理は、弁護士は事件ごとに考える人が多い(自分も含め)ので、案件(プロジェクト)ごとの管理ができるのが第一条件です。

標準のリマインダーのような単にtodoを羅列したものは対象から外れます。

選んだのは、おそらく最も有名なMacのgtdソフトであるOmniFocusです。
OmniFocusは各端末にインストールする必要のある専用アプリケーションです。

良いと思ったポイントは、プロジェクト単位の管理ができること。
私は各案件がツリー状に表示されないとなんだか気持ち悪いのですが(tagをつけて検索で管理とか苦手),OmniFocusはちゃんとツリー状に管理できる点がgood。

さらに製品が日本語化されている(されてきた歴史がある)点も大きなポイントです。

また,専用アプリなのでどうかな?と思っていたモバイルとの同期ですが,OmniFocusは,

  1. iPhoneにもiPadにも最適化したアプリがあること(ただし,アプリの相場からすると結構高価ですが)
  2. Omniが用意したサーバを介してクライアント同士が同期可能(データ自体はクラウドベースということ)
と,懸念事項を解消しています。


ところで,toodledoNozbeのような,クラウド(ブラウザ)ベースのGTDを選ぶことも,モバイルとの同期などの点では優れているようにも思えました。

これらと比べて,
OmniFocusはブラウザベースよりも(ネイティブソフトなので)快適だし,美しい。
(Mac版は)日本語で使えるのも大きいです。
普段使うものなので,そういう手触りは重要でした。


あと,OmniFocusくらいのソフトなら,個々のデバイスに別個にインストールされていても,まぁ管理可能かなと。


3 カレンダーはどうするか

予定管理は当然カレンダーソフトの担当です。

予定は現場でモバイルから入力したいので,クラウド経由でデスクトップと同期できる事が必須です。


(1)どのクラウドと同期させるか

まず,Googleカレンダーとの同期を考えました。

同期自体はiPhone標準のカレンダーでもできるのですが、今一つリアルタイムに同期できませんでした(私の技術不足でしょうが)。

そこで,iPhone等iOS機器との親和性が高いiCloudのカレンダーをクラウドとして同期させていくことにしました。
ちなみに,ウィンドウズでも,ブラウザでiCloud.comからカレンダーにアクセスできるので,私の環境ではiCloudで問題ありませんでした。

(2)カレンダーアプリ

デスクトップのコンピュータでは,iCalもしくはiCloud.comを使うことにしました。

しかし,iPhone標準のカレンダーは,月表示では予定の詳細が表示されない(当該日にドットが表示される)のが非常に不満です(iPad版では表示してくれます)。

いくつかカレンダーアプリを見て,表示や操作感の良さからStaccalを選びました。
もっとも,月表示で予定を少しだけでも表示してくれるなら,他のアプリでも大丈夫です。

ところで,iPhone標準のカレンダーでは過去ログの検索ができない?との情報がweb上にありました。
しかし,私の環境ではiOS7のカレンダーで過去の検索ができています。
当然,Staccalでも検索はばっちりです。


2013/10/12

弁護士の業務管理方法



日々の業務を捌いていくなかで、他の弁護士はどんな風に業務を管理しているのかが気になってました。

自分の方法を考え直すためもあって、仕事のたびに他の人のやり方をチラ見し続けていました。

観察と試行錯誤の結果,流れ着いた今のやり方を備忘録がわりに記録します。

1 日程の管理


一番多いのは、紙の手帳を使う人でしょう。
おそらく、毎年生協でくれる「弁護士日誌」が最大派閥で、もう少し厚手または二分冊の「訟廷日誌」も人気です。私は訟廷日誌派でした。

電子派も結構いて,特に大規模事務所がBlackBerryを導入していたため,小さなキーボード付の筐体を持った人を見かけました。

最近はスマホを使っている人も多いです。法廷でもスマホ派をよく見かけます。

2 進行管理

(1)法廷では紙は必須か

当たり前ですが、日程だけでは仕事の管理はできません。
案件ごとのメモ、todoなど,全体の進行管理はどうしているのでしょうか。

ここでも紙ベースで管理する派が多いように思います。
システム手帳だったり、各案件資料のバインダーにメモを綴じこむ派が多いようです。
速記性が高いので、法廷でのやり取りの記録には紙にメモをせざるを得ない気がします。
たまに,タブレット(時にパソコン)でメモを入力している方もみますが,私にはタイピングスピード的に厳しいです。

ちなみに裁判所では録音が禁止されています。


(2)紙のメモからグループウェア等に転記

私は、現場では紙にメモをして、帰ってから事務所のグループウェアに改めて入力してました。
手帳のカレンダーに書いた予定も,同じく帰ってからパソコンでグループウェアに入力していました。

業務管理にグループウェアを使う(というか事務所で導入している)人もチラホラいるようです。
サイボウズとか、護(「まもる」は知る人ぞ知る、法律事務所専用のグループウェア)なんかのようです。ほかにいくつもあると思います。

3 カレンダー(手帳)電子化とtodoやメモのシンプルな案件毎管理

以上の業務の流れから,私の場合は,まず手帳に記入している予定(カレンダー)を電子化(初めからiPhoneで入力)したいと思いました。
当時使っていたグループウェアには,モバイルから入力する機能が無かったので(その後,機能が追加されちゃいましたけど)。

また,作った書類データなども取り込んで一括管理するような大規模グループウェアではなく,シンプルな案件ごとのタスク管理をしたいとも思っていました。

上記目的を目指して試行錯誤していたところ,OmniFocusとStaccal(iCal)でとりあえず満足できる状態になりました。

次回はなぜOmniFocusとStaccal(iCal)に落ち着いたのか書いてみたいと思います。

2013/10/09

マンションの価格上昇が顕著に



国交省が発表した,平成25年5月の不動産価格指数によると,マンションの指数は2008年を100とすると,108.6(前年同月比+2.4%)となりました。

これは,調査開始以来最高値だった前月を超える記録です。

景気回復基調による不動産価格の上昇の他,消費税増税前の駆け込み需要が反映したと思われます。

今後も上昇が続くかは,消費税増に負けない景気回復や賃金上昇にかかってくるでしょう。

2013/10/04

マンションの震災対策チェックリスト



公益財団法人マンション管理センターが作成した「震災対策チェックリスト」を公開しています。

PDFで無料で入手できますし,有料ですが書籍としても入手可能です。

やや難しめですが,マンション住民用にマンションの震災対策が丁寧に解説されています。

チェックリストも有意義ですので,ぜひ 一度ご覧になってはいかがでしょうか。

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この冊子の14ページ目に,震災によって建物に被害を受けた場合に,専門家のサポートを受けられるようにすべきとアドバイスされています。

大規模な災害が起これば,被害を受けるのは自分たちだけではありません。
災害発生前から懇意にしている専門家がいれば,迅速に対応してもらえるでしょうが,事が起こってから専門家に相談すると,長い行列の一番後ろで順番待ちの可能性があります。

平常時から専門家にアドバイザーを依頼して繋がりを持っておくことも,震災対策の一つといえるのではないでしょうか。

2013/10/02

マンション建替は,早めに動き始めるべき



マンション建て替え 抜本的な法改正,初動期の支援が重要』との新聞記事がありました。

老朽化マンションの建て替えが進んでいない現状を紹介し,対策としての法改正等を提言されています。

中でも重要なのが,建て替えはやると決めてからかなり長期間(記事では数十年と紹介しています) かかるという指摘です。

実際,建て替えはかなりの長丁場です。計画から完成までは数十年かかることも珍しくありません。

記事は,マンション管理士などのアドバイザーを早期に関与させて,建て替えへの支援をすべきと提言しています。

まさにその通りと思います。

適切な時期に建て替えするためには早めに計画していくことが重要です。
また,建て替えに向けた準備を進めているとなれば,極めて適切に管理されたマンションとして資産価値向上にも繋がるでしょう。

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マンション建て替えは,必要になればすぐに始められるものではありません。
いきなり工事はできません。
それ以前に,長い準備や計画が必要なのです。

まだ築浅のマンションの管理組合の方も,早めに動き始めるべきです。
マンション管理士などのアドバイスを受けて,建て替えへのイメージづくりや準備を始められてはどうでしょうか。

建て替えに動き始めることに早すぎるということは無いとおもいます。